春を告げる神明祭     

備後路に春を告げる「三原明神市」と、成人の門出を祝う「竹原市二窓の神明さん」に行ってきました
「神明祭」は伊勢神宮を祀るお祭りとして、室町末期から始まったという (三原観光ナビHPより)

伝承では
「三原明神市」は、三原城を築いた小早川 隆景が初市として周辺の特産物の集積を図り、繰り出す人出の様子からその年の景気を知り
「二窓の神明さん」は、戦国武将として名高い小早川 隆景が秀吉の命で朝鮮出兵の際、警固衆として仕えた浦 宗勝が戦勝祈願をしたのが起源とされる
それぞれの地域で それぞれの形で 四百年余の伝統を守り受け継いでいる先人たちの思いに触れる旅でした

2017、02、12

 

三原神明市のシンボル「日本一の大だるま」
 

こちらは、かわいい“だるま三兄弟”  ・・・・このだるまは動きます!
 

名物のだるま市、植木市、数百の露天商で「三原神明市」は賑わいます
 

小早川隆景はこの祭りを大切なものとし、町組に寄進したと言われる「瓶子一対」
 

三原の「神明御山」
 

はるか昔 小早川隆景が、この海を行き来したであろう思いに心馳せながら
三原から竹原市二窓へと移動
 

四百年の伝統を 守り 受け継ぐ「二窓の神明さん」
 

地域の成人を祝う「神明さん」は 勇壮に練り歩き
 

地域の人々が願いを込めた手作りの飾りが、早春の陽の光りに輝く
 

押せ〜 まわせ〜 浮かせ〜 威勢のいい太鼓音と共に「神明さん」は少しづつ前進
 

一人ひとりの力が収束し大きな力へ・・・さらに渦巻く力は 神業となって「神明さん」を動かす
 

やがて 夕陽が男たちの背中を染める頃 「神明さん」は静かに帰港
 

地域の力を結束し大海原を航海し終えた船の櫓が・・・・・夕映えに輝く
 

新成人の門出を祝い、新しい年がよい年であるよう
人々の願いが風に舞い
 

その願いを 風が 天へと押し上げる
 

夕刻 人々が見守る中  点火!
 

勢いよく 天へと燃え上がる神明さん
 

人々は手を合わせ 赤い炎に願いを託す
 

・・・・・・・
 

四百年の伝統を誇る火祭り 「二窓の神明さん」
 

四百年前にタイムスリップしたかのような 不思議な余韻を残し 一日が暮れていく
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